性加害はなかったとして、松本人志さんが週刊文春を訴えた裁判を、松本さんが自ら取り下げました。事実上の敗北宣言です。
裁判進行中には、告発女性への「出廷妨害工作」がなされていたことも発覚しました。探偵を使って女性を尾行し、女性側弁護士にも接触のうえ、女性を出廷させないよう脅迫まがいの圧力をかけていたことが報道で明るみに出ました。逆に言えば、それだけ松本さん側が追い詰められていたということでもあるでしょう。
裁判を取り下げたうえでのコメントも、とうてい謝罪の気持ちがあるとは思えないものでした。しかも、「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」とのコメントがあるのですが、これが書かれていたのは被告である文春側との「合意文書」ではなく、松本さん側の「一方的な発表」の中だったのです。
事実無根と言って裁判に訴えた本人は未だに事の経緯について何の説明もしていません。そのような状況で、テレビ出演等の復帰などありえないと思います。松本さん本人だけでなく、後輩芸人たちを巻き込んで性的加害を行うシステムができあがっていたこと、そのような状況で松本さんという権力のありようにまわりが異を唱えないまま、被害が拡大していったことをみると、ジャニーズ喜多川さんの性加害と同じかたちがみてとれます。告発した側が激しい誹謗中傷を受けているという問題も全く同じです。
ここにきちんとメスを入れ検証しておかないと、同じことがまた起こると思います。テレビ復帰など論外です。
松本さんの件に関する現在の私の考えをお話しします|反社会学講座ブログ
https://pmazzarino.blog.fc2.com/blog-entry-463.html
松本人志が文春裁判で“常識”を超えて「失ったもの」…記録を閲覧してきた弁護士が指摘|ENCOUNT