家から歩いて行ける距離の場所に、「beyer」(バイエル)というブックカフェができていた。1階にギャラリーと小さなカウンター席、2階にいろいろな本と喫茶席がある。
最近、ゆっくりと本を読む時間をとっていないし、家では集中できなかったりもするので、今日は、買物の帰りに、beyerに出かけて、立岩真也さんの『自由の平等 簡単で別な姿の世界』を読んだ。
雑誌「atプラス」02号の彼の文章を読んで、その独特の文体で語られるまっとうなことに刺激を受けて、少しまとめて読んでみようと思い立った。これまで、名前は知っていたものの、本を読んだことはなく、勝手に哲学者かと思っていたら、社会学専攻なのだという。それでますます興味が湧いた。
けれど、まだ最初のあたりで、読み進むのはむずかしい。だから、それを説明することもまだむずかしいけれど、「分配」をどのように考えるかについての前提として、「所有」についての考えを、原理的に考えていこうとしている。
もう少し読み進めれば、そしてさらに、別の本『税を直す』にまでたどりつけば、もう少しイメージが湧くのかもしれない。