ちょうど丸2年間、「週末里親」をした子の小学校の卒業式に、親ではないけれど、参加させてもらった。4月から彼は、施設も離れ、実の親の元から、新しい地で、新しい学校に通うことになる。
「週末里親」とは「里親」の制度のひとつで、訳があって施設で暮らす子どもたちと、月1,2回程度、親以外の人が一緒に過ごすというもの。施設とは、「児童養護施設」等であり、昔は「孤児院」と呼ばれていたものであったりする。
里子は自分の子どもではないし、過ごした時間は短いし、子どもは巣立っていくものだし、もう二度と会えなくなるわけでもないけれど、それでもさびしくなる。それはやはり、当然のことでもあるけれど、一方的に何かを与えていただけではないからなのだろうと思う。