eトコでは、社会的養護の当事者やその支援者でつくるグループ「CVV」に活動場所を提供し、僕自身も参加しながら、活動をサポートしています。
最近、いくつかの新聞で、児童養護施設退所者を支援する、僕らの小さな活動とは比べ物にならない意欲的な活動をされている方が、紹介されていました。
また、大阪市では、来年度、退所児童の支援のための実態調査を行う予定になっています。
「児童養護施設」については、最近の「タイガーマスク」現象でにわかに注目されるようになりましたが、施設退所後のアフターケアも少しずつ、さまざまに積み上げられてきています。
むしろ、「福祉」の枠組みから外れ、明確な枠組みのないアフターケアの方が重要であるような気がします。
そして、アフターケアの重要性を考えると、施設入所時からのつながりが大きな意味を持つ、というところにかえってもきます。
施設を小規模化することと、施設ですべてを抱えず、外部の資源を活用すること=施設もその一部とする支援ネットワークを構築すること=が鍵になりそうです。(もうひとつ、里親委託率の向上も挙げたいところですが、諸外国と比較すると、日本の里親委託率はとんでもなく低く、今後の大幅な増加も見込めそうにありません。)
これらの動きの中に、“当事者”活動も位置づけられてくると思います。
僕自身も微力ながらこれらの動きに関わっていきたいと思っています。