『コミュニティデザイン』

 山崎亮 2011 『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる』(学芸出版社)を読み終わりました。知らずに買って読み終わったのですが、テレビ番組『情熱大陸』で取り上げられていたらしく、大きな書店では大量に平積みになっていました。

 もともとは建築系で、ランドスケープデザイン(風景のデザイン)を学んでいた著者が、ソフト/使い方を織り込んで、コミュニティ(人と人のつながり)をうみだしながら、公園やさまざまな<場>をつくりだしていく実践例を描いています。

 圧巻は、ダム建設が途中で中止になったまちで、ダムのために土地をあけわたしていた住民たちの中に入り込んで、コミュニティを再構築していく事例と、マンション建設にあたり、反対する住民と対話を重ねようとする開発者とともに、周辺住民にとっても価値を高める共用公園を糸口に、それぞれの立場を尊重しながら検討を進めていく事例です。

 「デザイン」をキーワードに、コミュニティを再生するためのヒントが詰まっています。

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