- 作者: 飯尾潤
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 新書
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飯尾潤 2007 『日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ』中公新書 を読みました。「議院内閣制」にもさまざまなバリエーションがあること、現在の日本の政治のしくみが「官僚内閣制」とでも呼ぶべき現状になっていることなどが、比較政治学的に、かつ現実の政治の動きと歴史をリアルに的確にふまえながら、説得的に論じています。
例えば、大統領制よりも議院内閣制の方が、集権的なしくみであり、「強いリーダーシップを発揮するためには大統領制が必要」といった誤解を解きながら、議院内閣制を適切に確立していくことの必要性が主張されます。
民主党への政権交代の起こる前に書かれた本ですが、その後の著者の分析が読みたくなる、とても良い本でした。