12年前につくられたという総務省・明るい選挙推進協会制作のショートムービー『希望の党』が、あまりにも見事に未来(=日本の現在)を予見していて、笑いながらも恐ろしくなります。この政党名を、あの党はあえて使ったのかというくらいに。
そして、なんとこのムービー、楳図かずおさんまで出演しております。
前編 https://www.youtube.com/watch?v=pmykwa114OE
後編 https://www.youtube.com/watch?v=YDuwDBAVIVc
希望のなさを「怒り」として表明すべきだというキャンペーンもあります。
「2017年秋の総選挙は民主主義を破壊している。「積極的棄権」の声を集め、民主主義を問い直したい。」として、東浩紀氏が change.org を使って呼びかけています。僕も賛同しました。
http://bit.ly/2khzjdK
ショートムービーは、選挙に行かなかったからこんな暗黒の世界になってしまった、だから選挙に行こうというメッセージです。そこではしかし、選挙で正統性を得た「希望の党」が、基本的人権を剥奪してゆくのです。
東氏の問いかけは、もう選挙なのだからしかたがない、どこかましなところに投票しなければ、と思うこと自体が思考停止だというものです。何の大義も無い解散・選挙と、選挙対策にしか関心の無いすべての政党・議員に怒るべきだというメッセージには共感します。
選挙の実施のされ方(大義なき解散)自体が民主主義の破壊であるし、民主主義を否定する党が選挙を通じて躍進するならば、有権者の声を聴き、ほんとうに生活に近いところで考える議員がますます減りそうで、うんざりします。
そんな大きなことを考えてもしようがないのだけれど。だから、自分の小さな活動を手の届く範囲で納得できる形でやっていくよりほかはないのだなと、あらためて思います。